かつらがバレる時



かつらって,どんなときにばれるのだろう。

思うに,危ない時,つまり強い風の日に,かつら とばれた,というようなケースは少ないと思う。危ないときは警戒しているものだ。後ろを歩いたり,さりげなく押さえたり,気を遣うから,そうそう悲劇は起こるものではない。

問題は,何気ない日常である。

飲み会の席は危ない。こちらも飲んでいると注意が散漫になる。
無意識のうちに頭に手をやるとアウトだ。ひどく酔った時なんか,無意識のうちに頭に手をやることがある。外で飲むときは控えめにしないといけない。

酒の席はいろんな「おふざけ」をする奴が現れる。
突然ヘッドロックをかけてきたり,頭をぽんと叩いたり...
なにせ酒の上。突然やってくる危機を回避するのはかなり難しい。
せいぜい,隣に座る奴を選ぶとか,盛り上がり過ぎているグループからは離れるとか,それくらいの自衛策しかない。

次は,近くでじっと見られるときが危ない。
一瞬見られるだけならいいのだ。問題はじーっと見られる時である。
席の後ろに人がいたら気を付けよう。まるで気分はゴルゴ13である。
朝礼がある会社は今時少ないかもしれないが,あなたの後ろにいる人は,他に見るものがないのだ。あなたの頭を注視している。

女の子の噂は怖い。
「あの人,実は,かつらじゃないかしら」という噂が流れたら,もうおしまいだ。
女の子の間で意見が分かれたら,確かめてみようということになる。
ある日,突然,あなたの頭に横から手が伸びてきて...
けっこう残酷なことを平気でするものである。これはある,かつらOFF会で、直接本人から聞いた話だ。